劇団劇作家
   
 
劇団劇作家とは  

「全員が劇作家という劇団というのはどんなものだろう」と、ひとまず考えた。「全員が演出家というのよりいいんじゃないか」という意見があって、「それはそうだ」という気がする。当然ながら「全員が舞台監督」というのよりも、よさそうである。してみると劇作家というのは、意外と融通無碍な存在なのかもしれない。
ともかく、本が出来上って舞台に乗せる機会がないくらい、劇作家にとってつらいことはない。もしこの劇団がそれを解消することが出来たら、更なる秀作を生み出すためにも、大いに喜ばしいことに違いない。もちろん、意外にいい演出家だったとか、俳優だったとかいうこともあるかもしれないが、それもまたいいことだろう。劇作家のひとりとして、心から応援する。

劇作家・別役実氏


劇団劇作家の立ち上げ ~世界初の劇作家だけの劇団~

『劇団劇作家』は、おそらくは世界で初めての劇作家だけで構成された劇団です。日本劇作家協会の戯曲セミナー卒業生を中心に2006年5月に結成されました。
 戯曲は上演を目的に書かれるものですから、その完成は書き上げたときではなく、上演されたときなのだと思います。現在の日本で、劇作家を志望する者が書いた戯曲を上演したいと思う場合、多くが劇団を立ち上げるか戯曲コンクールで賞を獲得するかといったルートを取ることになると思います。
  書いた戯曲にこれまでの演劇にはない新しい実験的な試みがあり、作・演出が同一人物であるか同一の目的意識を持っていなければ上演が不可能だという場合、劇団を立ち上げることは必然です。また多くのコンクールは、これまでの戯曲の概念を打ち破るような斬新な作品か、コンクールの目的に沿った作品が選出されます。けれどもこの両者の狭間、実験、斬新、目的に沿った選出という網から、ストンと闇に落ちてしまう、「実は求められているかもしれない作品」があり、「劇作家という職業に従事できるかもしれない人材」がいる可能性はないでしょうか。また、依頼によって書かれた戯曲の中で何らかの事情で上演されなかった戯曲のなかに、別の場所で上演される機会を待っている作品はないでしょうか。
 
  それらの戯曲は、もしかしたらどこかの上演団体が探している作品かも知れません。その劇作家の卵たちはいい演出家と俳優に揉まれていけば、光る原石なのかも知れません。多くの劇団、プロデューサー達が新しい書き手、新しい作品を探しているということはよく耳にします。その双方を、出会わせることはできないものでしょうか。
 劇団劇作家はそんな考えから生まれた、劇作家による、劇作家のための、相互研鑽とプレゼンテーションを目的とした劇団です。


劇団の活動内容 ~相互研鑽とプレゼンテーション~



  劇団劇作家では、まずは自分たちの作品をもちより、互いに講評し合うことから始めました。自分たちで講評し合うことによって、劇作を読み込む力、分析する力をつけ、尊敬と程のよい嫉妬心を持ちながら、切磋琢磨していければと考えています。
 そうした合評会を何度か経て、短いリーディングの試演会を行い、その後、劇団員による審査会での相互講評を通して何本かの戯曲を『劇読み』にかけることにします。
 『劇読み』ではお客様に楽しんでいただくと同時に、研鑽のためにお客様の率直なご意見もいただきたいと考えています。また各劇団の制作者、プロデューサーの方たちにも大勢来ていただいて、新しい戯曲や劇作家を探していただきたいと計画してます。それは、「私たちの作品を知って下さい。私たちの戯曲を買って下さい」というプレゼンテーションの場であり、お客様の耳に触れる喜びの場であり試練の場でもある、そんな場を自分たちで創り出せればと考えています。


代表・篠原久美子

 

 

 

 

 

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劇団劇作家
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