アーサー・ミラーの『るつぼ』の勉強会をしました!

いまさらですが…『るつぼ』の勉強会、しました!

去る1月23日の水曜日、劇団劇作家では、早稲田大学教授の水谷八也教授をお呼びして、アーサー・ミラーの『るつぼ』の勉強会をしました。  これまでも、ミュージカル講座、シェイクスピア、ワイルダーなどの勉強会をしてきましたが、今回は、昨年観た舞台の中でも最高に面白かった作品『るつぼ』を元に、前回、ワイルダーの勉強会の時に感動の講義をして下さった水谷先生のお話を伺えるということで、勉強会前からわくわくしていました。  今回の勉強のテーマは、『るつぼ』を元に、劇作家が事実に基づいて作品を創る、ということに関してお話をしていただきました。  まずは事実(事件)や史実に基づいて書いている何人かの劇作家の、事実へのアプローチの仕方や創作の目的、手法の違いや癖ともいうべき手触りの違いなどについてお話をうかがい、いよいよ、1950年代に、アーサー・ミラーが、なぜ、この作品を書こうとしたのか、という話に入っていきます。  そしてなんと、この作品を理解するために、ルターの宗教改革からのキリスト教の流れ、特に、イギリス国教会の起源と清教徒革命までのお話を伺い、そもそも、セイラムという土地に住む人々は、なぜ、そしてどこから、どのような地を目指して、アメリカに渡ったのかという、ルーツから教えていただきました。 セイラムに着くまでに1時間かかりましたが、知的好奇心がふつふつと沸いてくる、本当に興味深いお話でした。  また、作品解釈では、「少女たちはなぜチチューバの周りに集まったのか?」ということで、ピューリタンとブードゥー教のこと、抑圧とそれに抗する異文化摂取についての講義には、引き込まれました。  異文化をどう摂取していくかというとき、「不良に希望を見出す」であるとか、「人は「近代」から出る必要がある」、「お前がお前であるということはなんだ、ということに、ミラーが登場人物を追い込んでいる」など、講義そのものが演劇対話としても成立するような、熱の高い言葉が、聴く者に届いてきた、貴重な言葉の時間でした。  お忙しい中、勉強会に応じて下さいました水谷先生に、深く深く、感謝いたします。

 それにしても、3週間前のことをブログに書いているという…、まるで、夏休みの絵日記をまとめて8月31日に書いているようなこの状態、まったく、お恥ずかしい限りです。  これから、少しずつ、現在に近づいていこうと思います。  ちなみに、この日のお天気は…やっぱり、覚えていませんでした。

 篠原久美子

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